歩兵第十八連隊史と兵東先生***
時代はさかのぼり(57年前)、牟呂中学1年生、社会科を教えていただいた兵東政夫先生が出版された 「歩兵第十八連隊史」を本棚の奥から10年ぶりに引っ張り出し、再度読み直す(拾い読みだが)。。。
何を調べる積もりかと云えば、現在上映中の実録映画。
「太平洋の奇跡」を連れ合いに誘われて昨日観に行った。
出演者は お馴染みの俳優、暫く見ないうちに随分と芸達者に成ったものだ!
竹野内豊・・・大場栄大尉 唐沢寿明・・・堀内今朝松一等兵他、俳優陣は日本にこんな壮絶戦争があったことなど露ほども知らなかったと述べている。
日本の教育は現代史を詳しく教えないから最もな話だ!
恐らく今の若い世代は日本よりも外の情報ばかりに気持ちが向いて自分の生まれた国や自身に誇りを持つ気持ちが少ないと思う。 若者ばかりではなく我々戦争被害を被った人間でさえ、この史実に基づいた映画の内容を知らない人は多いだろう。
10代の頃、6年ほど住んでいた東田町に陸軍墓地があり、桜ヶ丘市民病院眼科に通院していた時 墓参したことがある。
下級兵士の墓は家族もないらしく苦しげに傾いていたような。。。
滅多に人が訪れる気配のない所で道幅も狭く、昼なお暗く戦死者の御霊はホントに眠っているのだろうか?
この場所だけ時が止まったように感じたものだ。久しく訪れていないので今の状況は判らない???
兵東先生の著書、409ページある末尾に近いページを開くと・・・・・
歩兵第十八連隊衛生隊長大場栄大尉と46名の兵士、軍刀をアメリカ軍に渡すシーンの写真などが載っているではないか!
映画と同じだわ
本の表紙は陸軍遺蹟、(豊橋公園内)
転戦を繰り返し復員後教師になられた兵東先生は教室で教科書を開いたことは滅多に無い!
コツコツと廊下に響く足音、引き戸が開く。ダブルのスーツに身を包んだ姿が教壇に上がる。
「礼!」 「着席!」 と同時に、「先生、いつもの話。。。」
迫真の体験談、全員一言も発せず話に聞き入る。
時間があっという間に過ぎ,終業のベルが鳴る。
ある日の授業で「今日は愛国心について作文を書くこと。」
え、えええ~~!!!!!
続く
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コメント
私は羽田中学の生徒で、兵東先生の教壇に立つ凛とした姿、声は今でも蘇ります。写真を見て即座に確認出来ました。授業中お喋りする生徒はいませんでした。先生は戦争中のお話もされたと思います。お姿を拝見して背筋が伸びてきます。
投稿: | 2022年1月25日 (火) 08時23分